今回の創作活動は自ら染めた“ハンカチ”を夏らしい“うちわ”にします!!
まず、「ハンカチに輪ゴムだけを巻き付ける」「ハンカチにビー玉を輪ゴムで巻き付ける」「ハンカチを折りたたみ割りばしで挟む」等どんな絞りの模様にしたいか決めて頂き、作りたい模様の見本を見ながら絞りを完成させていきます。見本通り作る利用者様もみえれば自分のオリジナルの絞りを作られる方もみえました。巧緻動作の機能訓練にもなり、どんな模様をうちわにしたいかをイメージし作るだけで頭の中はフル回転です。
果たして、どんな模様が完成するか楽しみです♪
今回、染める材料に使ったのは「玉ねぎの皮」です。利用者様に「玉ねぎの皮で染めるんですよ!」とお伝えすると、「そんなので染まるの!?」「懐かしいわ、昔にやった記憶があるわ」などさまざまな反応をして下さいました。
煮出した玉ねぎの染料へ皆様が作って下さった絞りを入れてしばらく煮込みます。
10~15分ほど煮込むと白色のハンカチが赤茶色になります。その後すぐにミョウバン液へ入れます。そうすると…赤茶色ハンカチが鮮やかな黄色に変わり染まります。
黄色に染まったハンカチについている輪ゴム、ビー玉、割りばしを取り外し水で洗い流していきます。綺麗な絞りの模様を出そうとすると輪ゴム等をしっかり締め付けないといけないのですが、しっかり締め付けると取り外すときに苦労します…。
これも機能訓練ですね(笑)
広げると鮮やかにきれいな模様が入ったハンカチの完成です。
「キレイね」「こんな模様になるとはびっくりだわ」「素敵なものができた」などのお声が聞こえてきました。
輪ゴム等を外し終え洗い終えたら物干し竿に掛けるまでして頂きました。洗濯動作の機能訓練です。やはり、家でやられている方はお手の物ですね。
続いて綺麗に染まったハンカチを“うちわ”にしていきます。
自分で染めたハンカチのどの部分をうちわの模様として生かすか、ここでも想像し頭をフル回転です。「この模様を使いたい」「今度する機会があればこうしたいなぁ」など直ぐに決まる方もみえれば、しばらく悩んで見える方もみえました。決まれば型紙を当て、線を引き、線通りハサミで切っていきます。
筆を使い薄めたボンドでシールになっている紙に布を貼ります。乾いたら、うちわの形に切った型紙に合わし綺麗に端を整えていきます。最後にシールを剥がし、骨組みのうちわに貼り完成です。「これで暑い夏を乗り越えられるわ」「涼しげな模様ができた」等、自分だけのオリジナル、世界に一つだけの“うちわ”に嬉しそうにされる利用者様の笑顔がたくさん見られました。型に合わして線を引く、ハサミを使う、布・紙を糊で貼る等の色んな機能訓練の要素も楽しみながら行えます。結いでは毎月色々な機能訓練の要素が入った創作活動を行っています。
次回はどんな創作をするか。乞うご期待です。